G502 X Plus
スペック
| 重量 | 106 g |
|---|---|
| 全長 | 131.4 mm |
| 幅 | 79.2 mm |
| 高さ | 42.9 mm |
| センサー | HERO 25K |
| DPI範囲 | 100 – 25,600 |
| ポーリングレート | 125 / 250 / 500 / 1000 Hz |
| ボタン数 | 13 |
| 接続方式 | wireless_2.4ghz |
| バッテリー | 130 時間 |
| 形状 | ergonomic right |
| RGB | あり |
| ソール素材 | PTFE |
| 発売年 | 2022 |
Logitech G502 X Plus と他のマウスを比較
概要
Logitech G502 X Plusは、ゲーミングマウス史上最も売れた形状の無線進化形です。G502の系譜はLogitechのベストセラーとして10年以上にわたり君臨し続けており、X PlusはこのLIGHTSPEEDワイヤレス・LIGHTFORCEスイッチ・RGBライティング・13個のプログラマブルボタンを搭載して現代仕様にアップデートされたモデルです。106gという重量は超軽量eスポーツマウスではありません。ワイヤレス接続を備えた、ゲーミングと生産性作業の両方をこなす全部入りマウスです。
2022年リリースのG502 X Plusは、G502 Xファミリーの最上位モデルにあたります。「Plus」の名称はRGBライティングの搭載を意味し、通常版のG502 X LIGHTSPEEDにはRGBがありません。HERO 25Kセンサー、ラチェットとフリースピンを切り替えられるデュアルモードスクロールホイール、何百万人ものゲーマーが体で覚えている人間工学的な右手用形状を備えています。
ターゲットは、高速FPSだけでなく多様なジャンルのゲームをプレイし、豊富なボタン・優秀なスクロールホイール・ワイヤレスの利便性を求めるゲーマーです。MMO、ストラテジー、MOBA、シングルプレイRPG、そして時々の競技シューターをプレイするなら、G502 X Plusは超軽量eスポーツマウスよりも1円あたりの機能性で上回ります。
デザイン・ビルドクオリティ
G502 X Plusの外殻はPC/ABS素材で、マットなテクスチャー加工が施されています。この価格帯にふさわしいプレミアムで堅牢な仕上がりです。人間工学に基づいた右手専用デザインは、左側面に彫刻的な親指レスト、右側面に薬指と小指を支えるフレアリップ、親指周辺にはボタンクラスターを配置しています。
106gという重量は、一部の超軽量マウスの2倍以上に達します。しかしこの重さには理由があります。金属製スクロールホイール機構、RGB LED、大容量バッテリー、追加ボタン群、そしてより複雑な内部構造がこの重量を生んでいます。マウスパッド上での操作感は、軽快に滑る超軽量マウスとは異なり、ずっしりと安定した手触りです。
ビルドクオリティは優秀です。外殻に撓みはなく、ボタンはしっかり組み付けられ、全体的な構造は長期使用に耐える耐久性を感じさせます。メインボタンのLIGHTFORCEスイッチは、Superlight 2と同じ歯切れの良い光学速度のアクチュエーションを提供します。
RGBライティングはLogitech Gロゴとマウス側面のアクセントストリップを照らします。G HUBで個別のカラー設定やライティングエフェクトをカスタマイズ可能。RGBの搭載により非RGB版と比較して約5〜8g重量が増加しています。
カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開。デザインは特徴的で、ひと目でG502と分かる外観です。
形状・グリップ適合性
G502 X Plusの寸法は、全長131.4mm・全幅79.2mm・全高42.9mmです。現行のゲーミングマウスの中でも最大級のサイズ感で、幅広のボディは親指ボタンクラスターと人間工学的なシェルフを収容し、右手を包み込むような形状を実現しています。
パームグリップ(手の長さ18.0〜21.0cm、幅9.5〜11.0cm)
中〜大サイズの手に最適です。G502の形状はパームグリップを想定して設計されており、すべての接触ポイントで十分なサポートが得られます。親指は左側面の彫刻的なレッジに自然に収まり(親指ボタンへのアクセスも容易)、薬指と小指は右側面のシェルフに沿って配置され、手のひらは42.9mmの豊かなハンプに乗ります。
79.2mmの幅は、手幅が広いユーザーでも快適にフィットします。手の長さ18〜21cm・幅9.5〜11cmの範囲では、G502 X Plusはゲーミングマウスの中で最も快適なパームグリップ体験のひとつを提供します。特に親指レストは他のマウスにはない機能で、長時間セッションでの親指の疲労を大幅に軽減します。
手の長さが17.5cm未満の場合、マウスの幅と長さが大きすぎて、すべてのポイントでの快適な手のひら接触が難しくなります。
クローグリップ(手の長さ18.0〜21.0cm)
使用可能ですが理想的ではありません。106gの重量は、アグレッシブなクローグリップでの操作を長時間続けると疲労の原因になります。幅広のボディもグリップを広げる方向に作用し、細身のマウスと比べて窮屈さを感じます。手のひらが部分的にハンプに触れるリラックスドクローグリップであれば問題なく使えます。ただし、高速フリックを多用するアグレッシブクローグリップでは、この重量は明確なデメリットです。
フィンガーチップグリップ
非推奨です。106gの重量は、指先だけでマウスをコントロールするには重すぎます。指先のみでの操作は超軽量マウスと比較して著しく大きな慣性に逆らうことになります。フィンガーチップグリップのユーザーには、このマウスは向いていません。
センサー性能
HERO 25Kセンサーは100〜25,600 DPIに対応し、競技で使用されるすべてのDPI設定でフローレスなトラッキングを実現します。初代G Pro X Superlightに搭載されていたものと同じセンサーで、信頼性と精度は実証済みです。
最大トラッキング速度は400 IPS、加速度耐性は40g。モーションレイテンシーは1000Hzポーリング時に約4.5msです。これらのスペックは他のHERO 25K搭載機と同等で、競技グレードのトラッキングを提供します。
リフトオフディスタンスはG HUBで調整可能。センサーはキャリブレーション不要で、あらゆるマウスパッド表面で正確に動作します。
G502 X Plusの主な用途(マルチジャンルゲーミングと生産性作業)において、HERO 25Kは十分以上の性能です。どのDPIでも滑らかで正確なトラッキングを提供し、高DPI設定は大画面やマルチモニター環境での生産性作業で実用的に役立ちます。
スイッチ・ボタン
メインボタンのLIGHTFORCEハイブリッド光学・機械式スイッチは、Superlight 2と同じ技術です。デバウンス遅延ゼロの歯切れ良いアクチュエーションを実現し、光学スイッチの速度と機械式スイッチのクリック感を両立しています。旧型G502のOmronスイッチからの大幅なアップグレードであり、ダブルクリック問題も解消されています。
耐久性は1億回クリック。メインボタンの押下力は約55gfです。
G502 X Plusの最大の強みは、合計13個のプログラマブルボタンです。
- メインボタン2個(M1、M2)
- 親指ボタン3個(DPIシフト含む)
- スクロールホイール付近のトップボタン2個
- スクロールホイールクリック・左チルト・右チルト
- DPIアップ・DPIダウンボタン
- プロファイル切り替えボタン
このボタン数により、MMO・MOBA・生産性アプリケーションにおいてキーボード依存を大幅に削減できます。
デュアルモードスクロールホイールは、G502 X Plusの象徴的な機能であり、ゲーミングマウス界最高のスクロールホイールです。スクロールホイール後方のボタンでラチェットモード(武器切り替えなどに適した正確な段階的スクロール)とフリースピンモード(ドキュメントの高速スクロールやウェブブラウジングに適した摩擦なしの連続回転)を切り替え可能。この両方の機能を1つのスクロールホイールで実現しているマウスは他にありません。
接続性・バッテリー
LIGHTSPEED 2.4GHz無線はUSB-Aドングル経由で接続し、Bluetooth 5.2をセカンダリオプションとして搭載。デュアル接続の利便性は高く、ゲーミングにはLIGHTSPEED、ノートPCやタブレットへのドングルなし接続にはBluetoothと使い分けが可能です。
バッテリー寿命は、Logitech公称でRGBオフ時に約130時間。RGB点灯時の実使用では90〜110時間で、それでも十分に長寿命です。RGBを無効にすれば公称の130時間に近い数値が期待できます。日常使用で3〜5週間に1回の充電で済む計算です。
充電はUSB-C。POWERPLAYワイヤレス充電パッドにも対応しており、使用中の継続的なワイヤレス充電が可能です。
ソール・滑り
4枚の大型PTFEソールにより滑らかな操作感を実現。ただし106gの重量があるため、超軽量マウスと比較して動き出しに必要な力は大きく、慣性による制動距離も長くなります。滑り自体はスムーズかつコントロールしやすいものの、55〜60gクラスのマウスが見せる軽快な滑走とは明らかに異なります。
G502 X Plusの主な用途(多ジャンルゲーミングと生産性作業)では、この滑りは適切なレベルです。高速な方向転換が頻発する競技FPSにおいては、この重量は超軽量マウスと比較して計測可能なデメリットとなります。
サードパーティ製の交換用ソールとして、CorepadやTiger Arcの製品が利用可能です。
ソフトウェア
Logitech G HUBで包括的な設定が可能です。DPI設定(DPIシフトボタン対応)、13ボタンすべてのリマッピング、RGBライティングエフェクト、スクロールホイールモード設定、マクロ作成、3つのオンボードメモリプロファイルの管理に対応します。
G502 X Plusは、G HUBの豊富な機能セットが真価を発揮するマウスのひとつです。ボタンリマッピング、マクロ作成、RGBカスタマイズはG502体験の中核的な要素です。DPIを一度設定したら触らない超軽量eスポーツマウスとは異なり、G502 X Plusは積極的なソフトウェアカスタマイズの恩恵を受けます。
G HUBのリソース使用量や安定性への懸念はここでも該当しますが、シンプルなマウスと比較してG502 X Plusでのソフトウェア使用はより正当化されます。
プロ選手の使用状況
G502 X Plusはプロeスポーツシーンでは広く使われていません。そしてこれは当然のことです。106gという重量は、超軽量性が明確なアドバンテージとなる競技FPSでは重すぎます。最高レベルのエイム速度と最小限の疲労を求めるプロ選手は、例外なく49〜64g帯のマウスを選択します。
しかし、G502の形状にはカジュアルからセミコンペティティブまで膨大なファンベースが存在します。G502の系譜は10年以上にわたりゲーミングマウスのベストセラー形状として君臨し、累計販売数は世界で数百万台に達しています。その人気の理由は汎用性にあります。豊富なボタン、デュアルモードスクロール、快適な形状は、eスポーツ特化マウスよりも幅広いゲーミングスタイルに対応します。
コンテンツクリエイター、ストリーマー、そして競技ゲームと非競技ゲームの両方をプレイするユーザーは、あらゆる用途をそれなりにこなせるG502 X Plusをあえて選びます。ValorantだけならSuperlight 2のほうが優れていますが、Valorant・World of Warcraft・Civilization VI・表計算作業を1日の中でこなすなら、G502 X Plusに勝るマウスはありません。
よくある評価と不満
高く評価される点:
- ゲーミングマウス最高のスクロールホイール(デュアルモード:ラチェット/フリースピン)
- 長年愛される形状と、パームグリップにおける卓越した人間工学設計
- LIGHTFORCEスイッチによるトップクラスのクリック品質
- 13個のプログラマブルボタンでゲーミングと生産性作業の両方に対応
- RGB使用時でも90〜110時間の長寿命バッテリー(RGBオフで最大130時間)
- Bluetoothオプションによるマルチデバイス接続
不満が多い点:
- 競技FPSには重すぎる(106gは計測可能なデメリット)
- ¥18,000はeスポーツ非特化マウスとしてはプレミアム価格
- G HUBソフトウェアの不安定さとリソース消費
- RGBはパフォーマンスに貢献せず、重量と複雑さだけが増す
- 重量とサイズのため、クローグリップ・フィンガーチップグリップには不向き
- LIGHTFORCEスイッチの軽量化がRGBやボタンハードウェアの重量で相殺されている
総評・購入ガイド
Logitech G502 X Plusは¥18,000で、ワイヤレスゲーミングマウスの「全部入り」として最高峰の選択肢です。複数のジャンルをプレイし、豊富なボタンが必要で、最高のスクロールホイールを求め、Bluetooth対応のワイヤレスの利便性を重視するなら、G502 X Plusは超軽量eスポーツマウスでは到底実現できない汎用性を持つ完成されたパッケージです。
こんな人におすすめ: 競技FPSだけでなく多様なジャンルをプレイする。MMO・MOBA・生産性作業に追加ボタンが欲しい。ゲーミングマウス最高のスクロールホイールが欲しい。人間工学的な右手用パームグリップを好む。マルチデバイス接続にBluetooth対応を重視する。有線や旧型G502からのアップグレードを検討している。
こんな人には不向き: 競技FPSで超軽量が必要(Superlight 2の60gを推奨)。クローグリップまたはフィンガーチップグリップのユーザー。予算を抑えたい、かつ追加機能が不要。106gが自分のプレイスタイルに合わないと感じる。
代替候補:
- Razer Basilisk V3 Pro — 類似した多機能コンセプト、異なる人間工学形状、同等の重量帯
- Razer DeathAdder V3 Pro — 人間工学形状かつ軽量で競技FPS向き
- Logitech G Pro X Superlight 2 — 同ブランドの超軽量競技向けモデル
G502 X PlusとSuperlight 2は競合製品ではありません。完全に異なるニーズに応えるマウスです。競技FPSのパフォーマンスが最優先ならSuperlight 2を選んでください。最も汎用性が高く機能豊富なワイヤレスゲーミングマウスが欲しいなら、G502 X Plusに真のライバルは存在しません。