Corsair M75 Wireless vs Logitech G Pro X Superlight 2

スペック比較・プロ使用状況

Corsair

M75 Wireless

  • 89 g 重量
  • Marksman 26K センサー
  • ワイヤレス
  • ¥12,000
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Logitech

G Pro X Superlight 2

  • 60 g 重量
  • HERO 2 センサー
  • ワイヤレス
  • ¥22,000
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使用プロ: s1mple, ZywOo, device, aspas, Nadeshot, NICKMERCS, electronic, XANTARES, aceu

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はじめに

Corsair M75 WirelessとLogitech G Pro X Superlight 2は、ワイヤレスゲーミングマウスとして同じ60gという重量ながら、設計思想がまったく異なる2台です。¥12,000のM75 Wirelessは最新世代のPAW3950センサーとBluetooth 5.3のデュアル接続を備えたエルゴノミクスマウス。一方、¥22,000のSuperlight 2は世界中のプロ選手に愛用される左右対称の競技スタンダード。約1万円の価格差を埋めるだけの違いがあるのか——本記事ではあらゆる角度から検証します。

結論(クイックバーディクト)

カテゴリ勝者理由
形状・持ち心地好みによるエルゴ vs 左右対称、グリップスタイルで決まる
センサー・トラッキングM75 WirelessPAW3950は世代が新しい
ビルド・スイッチ品質Superlight 2LIGHTFORCEハイブリッドスイッチが優秀
バッテリー・無線M75 WirelessSLIPSTREAM+BT5.3のデュアル接続が便利
ソフトウェアSuperlight 2G HUBのほうが軽量で安定
コストパフォーマンスM75 Wirelessほぼ同等性能で約1万円安い

形状・持ち心地の徹底比較

Corsair M75 Wireless

M75 Wirelessは右手専用エルゴノミクス形状で、サイズは約125×65×42mm、重量60g。背面に適度な隆起があり、親指レスト部は自然なくびれを持ち、サイドはわずかに広がった設計です。手のひら全体が無理なくフィットし、長時間のセッションでも手首への負担を軽減します。エルゴノミクスマウスとしては60gという驚異的な軽さで、デュアル無線接続を搭載しながらこの軽量を実現している点は注目に値します。

推奨ハンドサイズは18.0〜20.5cm(長さ)×9.0〜10.5cm(幅)。中〜大きめの手にフィットしやすい設計です。

G Pro X Superlight 2

Superlight 2は左右対称のたまご型シェルで、約125×64×40mm、同じく60g。初代G Pro Wirelessから受け継がれてきたこの形状は、特定のグリップスタイルを強制しません。パーム・クロウ・フィンガーチップのいずれでも自由にポジションを取れる汎用性の高さが最大の強みです。

推奨ハンドサイズは同じく18.0〜20.5cm(長さ)×9.0〜10.5cm(幅)。重量バランスは中央寄りで、素早いフリック操作でもコントロールしやすい重心配置になっています。

グリップスタイル別の相性

パームグリップ: M75 Wirelessが圧倒的に有利。エルゴノミクスの曲面が手のひらから指先まで包み込むようにサポートします。Superlight 2でもパームは可能ですが、左右対称のため右手に対する専用サポートがありません。

クロウグリップ: Superlight 2が優勢。左右対称シェルはクロウの攻撃的な指配置と相性が良く、M75のエルゴカーブがクロウの指立てを妨げることがあります。ただし、リラックスしたクロウグリップならM75も快適です。

フィンガーチップグリップ: Superlight 2を推奨。低く平らなプロファイルがフィンガーチップ操作に自然にフィットします。M75の背面の隆起は、純粋なフィンガーチップには干渉しやすい設計です。

両機とも60gで重量差はゼロ。 選択は純粋に形状の好みで決まります。

センサー・トラッキング性能

M75 WirelessにはPixArt PAW3950ベースのCorsair MARKSMANセンサーが搭載されています。PAW3950は2024〜2025年に登場した最新世代のセンサーで、最大650IPS・50G加速に対応。リフトオフディスタンス(LOD)は約0.9mmと低く、調整も可能です。SLIPSTREAM無線経由のクリックレイテンシは約1.5msです。

Superlight 2はLogitech独自開発のHERO 2センサーを採用。最大44,000 DPI・888IPS・88G加速という高いスペックを持ち、ゼロスムージング・ゼロ加速の純粋なトラッキングを実現します。クリックレイテンシは約1.2msで、M75よりわずかに高速です。

実用面での差は極めて小さく、競技で使用される400〜1600 DPI帯域では両センサーとも完璧なトラッキングを提供します。PAW3950は世代としては新しく、省電力性やエッジケースのサーフェス互換性でわずかなアドバンテージがありますが、ゲームプレイにおいてセンサーがボトルネックになることはどちらもありません。

ビルドクオリティ・スイッチ

M75 Wirelessのスイッチと質感

M75 WirelessはCorsairオプティカルスイッチを搭載。光学式のためデバウンスが不要で、アクチュエーションは高速かつ安定しています。クリック感はやや軽め(約52gf)で、FPSの連打操作に適したタッチです。耐久性は1億回クリック。

シェルはPC/ABS素材のマットソフトタッチ仕上げで、グリップ感は良好。振っても異音がなく、組み立て精度は高い水準です。ソール(マウスフィート)は大型PTFEが4枚で、開封直後から滑らかなグライドが得られます。

Superlight 2のスイッチと質感

Superlight 2はLogitech独自のLIGHTFORCEハイブリッドスイッチを搭載しています。これは光学式のアクチュエーション速度とメカニカルスイッチの打鍵フィードバックを融合した技術です。クリック力は約55gfとM75よりやや重く、1クリックごとに明確な「カチッ」という手応えがあります。

この打鍵フィードバックの差は実感できるレベルです。オプティカルスイッチは速いが「スカスカ」に感じることがあり、LIGHTFORCEはその弱点を解消しています。長時間のプレイで指の疲労が少なく、正確なタイミングのクリックがしやすい。現時点でゲーミングマウスのスイッチ技術としてはトップクラスといえます。

シェル品質もSuperlight 2は優秀で、60gの軽さにもかかわらずたわみやきしみはありません。PTFEソールは大型の丸型4枚構成で、布パッドとの相性が特に良好です。

バッテリー・ワイヤレス接続

M75 Wireless:デュアル無線の利便性

M75 WirelessはCorsair SLIPSTREAM(2.4GHz低遅延)とBluetooth 5.3のデュアル無線に対応しています。バッテリー寿命はSLIPSTREAM接続時に約90時間(1000Hzポーリング)。充電はUSB-C。

Bluetooth 5.3対応は見逃せないポイントです。ゲーム時はSLIPSTREAMで低遅延接続、仕事時はBluetoothでノートPCやタブレットに接続——1台のマウスで用途を切り替えられます。ドングルの差し替えが不要なので、ゲーミングPCとノートPCを行き来するユーザーには非常に便利です。

Superlight 2:LIGHTSPEED一択の潔さ

Superlight 2はLIGHTSPEED(2.4GHz)のみの対応。Bluetoothは非搭載です。バッテリー寿命は約85時間(1000Hz)で、M75とほぼ同等。POWERPLAY無線充電パッドに対応しているため、対応マウスパッドを使えば充電の手間そのものがなくなります。

ゲーミング用途のワイヤレスレイテンシはSLIPSTREAMとLIGHTSPEEDで体感差はありません。どちらも有線と遜色のない低遅延を実現しています。ただし、仕事用マウスとしても兼用したいユーザーにとっては、Bluetooth非対応は明確な弱点です。

ソフトウェア・カスタマイズ

Corsair iCUE

M75 WirelessはCorsair iCUEで管理します。DPI設定、ボタンマッピング、マクロ、ライティング制御に加え、Corsairのキーボードやヘッドセットなど他の周辺機器も一元管理できます。オンボードメモリは5プロファイル対応で、LANイベントでもソフトウェアなしで設定を持ち運べます。

ただし、iCUEはリソース消費が多く、複雑な構成で不安定になることがあるというのがコミュニティの定評です。マウス単体の設定だけならやや大げさなソフトウェアかもしれません。

Logitech G HUB

Superlight 2はG HUBを使用。サーフェスキャリブレーション、DPIステージ設定、ボタンマッピング、オンボードメモリ管理(5プロファイル)をシンプルなUIで操作できます。初期リリース時は不安定さが指摘されていましたが、現在は安定したツールに成長しています。

マウス設定に特化した使い勝手ではG HUBのほうが軽量で直感的。すでにCorsairエコシステム(キーボード・ヘッドセットなど)を使っている場合はiCUEの統合管理に価値があります。

プロ選手の使用状況

Superlight 2はプロシーン最多採用マウスの一つです。CS2ではs1mple、NiKo、ZywOo、ValorantではaspasやBughaなど、世界トップレベルの選手が多数使用。左右対称形状はクロウグリップとの相性が良く、eスポーツ組織としても左右どちらの手でも使える汎用性を評価しています。

M75 Wirelessは比較的新しいモデルのため、プロシーンでの採用はまだ限定的です。Corsairのスポンサード選手を中心に使用が広がっていますが、Superlight 2のような圧倒的な実績はこれからの段階です。「プロが使っている」安心感を重視するなら、Superlight 2に軍配が上がります。

価格・コストパフォーマンス

M75 Wireless:¥12,000の驚異的なスペック

M75 Wirelessは¥12,000。この価格で60g・PAW3950・オプティカルスイッチ・SLIPSTREAM+Bluetooth 5.3のデュアル接続を備えています。2年前であれば¥20,000以上の仕様です。Bluetooth対応だけでも、競合機が追加料金を取るレベルの機能です。

Superlight 2:¥22,000のプレミアム

Superlight 2は¥22,000。LIGHTFORCEスイッチ、HERO 2センサー、LIGHTSPEEDの信頼性、そしてプロ選手の実績が価格に含まれています。POWERPLAY無線充電対応も付加価値です。

約1万円の差をどう見るか

スペックシートだけで比較すると、¥10,000の価格差を正当化するのは難しいのが正直なところです。M75はセンサー世代・バッテリー持続時間・接続の多様性でSuperlight 2に並ぶか上回っています。Superlight 2のプレミアム分は、LIGHTFORCEスイッチの打鍵感、長年磨き上げられた形状、そして競技シーンでの圧倒的な実績に対する対価といえます。

こんな人にはこちらがおすすめ

Corsair M75 Wirelessを選ぶべき人:

G Pro X Superlight 2を選ぶべき人:

最終判断

Corsair M75 Wirelessは、この比較における「コスパの王者」です。¥12,000でデュアル無線、最新世代センサー、60gの軽量を実現し、¥22,000のSuperlight 2に匹敵するパフォーマンスを提供します。エルゴノミクス形状は万人向けではありませんが、右手パームグリップやリラックスクロウのユーザーには文句なしのパッケージです。

G Pro X Superlight 2は「競技シーンのゴールドスタンダード」であり続けています。LIGHTFORCEスイッチの洗練された打鍵感、長年の実績に裏打ちされた形状、そしてeスポーツでの圧倒的な信頼感は、他のマウスでは得られない価値です。¥22,000は高額ですが、妥協のない左右対称ワイヤレスマウスを求めるならば、依然として最良の選択肢です。

多くの人にとっては、¥12,000のM75 Wirelessが賢い選択です。 左右対称形状やLIGHTFORCEスイッチに強いこだわりがない限り、M75は必要な性能をすべて備えながら、大幅に手が届きやすい価格を実現しています。

全スペック比較表

スペック Corsair M75 Wireless Logitech G Pro X Superlight 2
重量 89 60
長さ 127 125.9
68 63.5
高さ 42 40
センサー Marksman 26K HERO 2
最大DPI 26000 32000
ポーリングレート(最大) 1000 1000
ボタン数 6 5
接続方式 2.4GHzワイヤレス, Bluetooth, 有線USB 2.4GHzワイヤレス
バッテリー持続時間 200 95
形状 エルゴノミック(右手用) 左右対称
RGB あり なし
ソール素材 PTFE PTFE
価格(税込) 12000 22000
発売年 2023 2023

✓ は客観的に比較可能な項目で優れている値を示します。

プロ選手の使用状況